マンション管理士試験の出題分野
マンション管理士試験の勉強法について考えるうえでは、まずは「敵」すなわち試験科目について正しく知らなければなりません。
マンション管理士試験の実施機関である「財団法人マンション管理センター」のホームページに、試験の出題分野が掲載されているので、まずはそちらを紹介します。
(1)マンションの管理に関する法令及び実務に関すること |
建物の区分所有等に関する法律、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法、マンションの建替えの円滑化等に関する法律、民法(取引、契約等マンション管理に関するもの)、不動産登記法、マンション標準管理規約、マンション標準管理委託契約書、マンションの管理に関するその他の法律(建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律等)等 |
(2)管理組合の運営の円滑化に関すること |
管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計 等 |
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること |
マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕 等 |
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること |
マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 等 |
試験実施機関が発表している出題分野は、表現がかたいこともあって、直感的にはわかりにくいものになっています。
簡単に言ってしまえば、(1)法令関係、(2)管理・運営関係、(3)構造・設備関係、(4)管理適正化関係、の4つの分野に整理することができます。
ちなみに、マンション管理士試験では、上記4分野から等しく出題されるわけではありません。年度によって多少の増減こそありますが、(1)法令関係が全体の5割を占め、(2)管理・運営関係が2割、(3)構造・設備関係が2割、(4)管理適正化関係が1割となっています。その意味でも、マンション管理士試験の勉強法においては、法令関係の学習がとても重要になってきます。
なお、各分野の具体的な勉強法については、「分野別勉強法①~②」のページで詳しく解説していますので、そちらも併せて参考にしてみてください。